どの布にどの糸?
お直しは基本的に、お客様が持って来られた服を直すので、小さくするなら布をカットして、大きくするならダーツやギャザーを解いたり、縫い代を少なくしたり、目立たない場所(裾の裏とか)布を切って足して使います。
それでも足りない時は、似た布を探して、見えないところに使います。
普通の裁縫なら、どんな形にするか、どんな布を使うかとあれこれ考えるのが楽しいのですが、お直しの場合、それはありません。
お直しの場合、作業の中で、
『何かを選ぶこと』
それは、
『布に合った糸を選ぶ』
なのです。
素材
厚さ
色
全てにぴったり合った糸のチョイス。それがとても重要なんです。
まず、素材ですが、
デニム
麻
ブロード
シフォン
レース
オーガンジー
ローン
ニット
ぱっと見て、全部が同じ質感とは思い難いですよね。
デニムにはこれ↓
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麻も、厚さによっては、↑で行けます。
ブロード、シフォン、レースはこれです↓
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オーガンジー、ローンもこれで↑大体大丈夫ですが、凄く薄くて繊細なものは、『薄地用』という黄色い糸巻のシャッペスパンを使います。
そして、ニット↓
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一番上が、ウーリーニット糸で、とても伸びる素材のニットに使います。
下は、『レジロン』と言って、色もたくさんあります。
素材にあったぴったりの色を探すのは結構大変ですが、ブルーの布にグレーが合ったり、ピンクに紫がぴったりだったりと、意外な組み合わせも合ったりして、楽しいものです。